円換算した後に少額合算すると1円違うことがある

申告書

按分が割り切れない場合、円換算してから合算すると、ドル価格で合算してから円換算した場合より1円少なくなることがあります。
 

日本関税協会の『ゼロからの申告書2020』p.187には、1円でも間違うと不正解になるので、合算した後で円に換算するように書いてあります。 

フォーサイトのテキストにはドルで合算するか円で合算するか明記されていませんが、問題集の解説では当然のようにドルで合算されています。

ヒューマンアカデミーも同じです。

TACの『2020年度版通関士スピードテキスト』p.417の着眼点には、こう書いてあります。

先に仕入書価格(外貨建て)で合計額を計算した上で、価格按分及び為替レートの計算を行う。

TAC出版『2020年版通関士スピードテキスト』p.417の着眼点

片山立志先生の『2020年版通関士合格ハンドブック』p.606には、こう書いてあります。

少額貨物の輸出申告価格は下記のとおり算出方法により異なる。(中略)一円の相違が出る。しかし問題文には特に「合算後に円換算」等という指示はないのでどちらでも間違いではない。

片山立志編著『2020年版通関士合格ハンドブック』p.606

同じ品目番号を合算するときはドルで合算するので、輸入(納税)申告書はドルで合算する癖をつけた方がいいかもしれません。

輸出申告書は申告価格いらないので、少額貨物の判断基準額を計算しないですべての申告価格を計算する人は、円換算後の合算で問題ないです。

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