SBI証券と連携するだけで普通預金金利が0.3%になるSBI新生銀行、給与振込口座にするだけで普通預金金利が0.4%になる東京スター銀行。一見魅力的に思える2つの銀行、果たして安易に口座開設してよいものでしょうか。素人なりに調べてみました。
2024年12月22日現在の普通預金金利の順位
順位 | 銀行 | 普通預金金利 |
1位 | 東京スター銀行 | 0.4%(給与振込が条件)または0.5%(条件2つあり) |
2位 | しまホ!(島根銀行のスマホ支店) | 0.35%(無条件) |
3位 | auじぶん銀行 | 0.31%(条件3つあり) |
4位 | SBI新生銀行 | 0.3%(ダイヤモンドステージの場合) |
5位 | あおぞら銀行 | 0.2%(無条件) |
2024年12月22日現在の定期預金金利の比較(ネットで新規口座開設の場合)
銀行 | 1年定期 | 3年定期 | 5年定期 |
SBI新生銀行 | 0.85%(*1) | 0.35% | 1.2%(*1) |
東京スター銀行 | 0.70%(*2) | 0.50% | ネットは無 |
あおぞら銀行 | 0.45% | 0.55% | 0.65% |
*1:2025年3月10日までの期間限定キャンペーン適用時
*2:常設プログラム「新規口座開設優遇プラン スターワン円定期預金」適用時
【参考サイト】
SBI新生銀行
SBI証券との2つの連携方法
普通預金金利を0.3%にするには、SBI証券との連携が必要ですが、その連携方法は2つあります。
住信SBIネット銀行の「SBIハイブリッド預金」と併用する場合
SBI新生銀行は投信積立のみSBI証券に自動スイープ入金することができます。投信積立以外は手動入金が必要なので、投信積立以外がある人は住信SBIネット銀行の自動スイープサービス「SBIハイブリッド預金」との併用が必要です。併用するには、SBI新生銀行の自動入出金サービス「SBI新生コネクト」に申し込まず、SBI証券にログインして「口座振替契約」に申し込みます。SBI新生銀行の自動入出金サービス「SBI新生コネクト」は、住信SBIネット銀行の「SBIハイブリッド預金」を設定している場合は申し込めないからです。
住信SBIネット銀行の「SBIハイブリッド預金」と併用しない場合
以下のどちらの方法でも可能です。
・SBI証券で「口座振替契約」に申し込む。
・SBI新生銀行で「SBI新生コネクト」に申し込む。
参考になる動画
常設プログラム
新規口座開設特典「ウェルカムプログラム」(口座開設月を含む3ヶ月目末日まで)
エントリーして色々な条件をクリアすると最大31,000円もらえます。
エントリーすればとりあえず1,500円ゲットです。
「SBI新生銀行アプリ」の「キャッシュプレゼントプログラム」(毎月)
アプリからのエントリーが必要ですが、ステージに応じてキャッシュがもらえます。
ダイヤモンドステージの場合
・1万円以上の振込入金:20円/回(月5回まで)=最高100円/月
・口座振替1回以上:10円
・外貨積立:100円/1万(10万円まで)=最高1,000円/月
外貨積立をしない場合、他の銀行から1万円以上を月5回振り込み、何らかの毎月の引き落としを設定すれば、1年で1,320円もらえます。
2025年3月10日までの期間限定キャンペーン
1年定期預金金利が0.85%、5年定期預金金利が1.2%になります。
東京スター銀行
2001年に営業開始後、2014年に台湾最大規模の民間金融機関CTBC Bank(正式名称:中國信託商業銀行股份有限公司)が全株式を取得しました。CTBC BankはCTBC Financial Holding(台湾の大手金融グループ)の中核企業であり、グローバルに展開している銀行のようです。
普通預金金利が0.4%または0.5%になる常設プログラムがあり、2024年12月現在第1位の金利です。0.4%にする条件は給与振込指定口座にするだけです。
給与振込口座に指定で最大10,000円もらえるキャンペーンを2024年11月1日(金) ~ 2025年4月30日(水)までやってます。
インターネットでスターワン口座を開設して5万円入金したら3,000円もらえるキャンペーンを2024年12月2日(月) ~ 2025年4月30日(水)までやってます。
新規口座開設かつインターネット限定「新規口座開設優遇プラン スターワン円定期預金」で1年定期預金金利が0.7%になります。
SBI新生銀行と東京スター銀行を併用するとお得になるかも?
・東京スター銀行を給与振込口座にすることで、普通預金金利を0.4%にする。
・SBI新生銀行とSBI証券を連携させてSBI新生銀行の普通預金金利を0.3%にする。
・SBI新生銀行をクレジットカードなどの毎月ある口座振替と連携し、口座振替用にある程度お金を入金しておく。また、2025年3月10までのキャンペーンで1年定期預金に申し込む。
・「SBI新生銀行アプリ」の「キャッシュプレゼントプログラム」にエントリーして、SBI新生銀行をクレジットカードなどの毎月ある口座振替と連携する。また、東京スター銀行に振り込まれた給与のうち最低5万円をSBI新生銀行に最低1万円ずつ5回に分けて実質無料(※)で振り込む。これによりSBI新生銀行から月に100円キャッシュがもらえる。口座振替の10円キャッシュと併せると110円。
※東京スター銀行の他行宛ての振込手数料は、「スターワン口座取引明細書」の郵送設定を「郵送しない」に設定していると、月5回まで実質無料。手数料がいったん引き落とされた後、翌月の第一銀行営業日に同額がスターワン円普通預金にキャッシュバック。
・SBI新生銀行はダイヤモンドステージの場合、他行宛ての振込が月10回まで無料なので、東京スター銀行から振り込んだお金を、より金利の高い東京スター銀行に戻す。
東京スター銀行の3年定期預金の注意点
金利0.5%だが、中途解約は電話受付のみで、銀行が承諾した場合のみしかできず、利率は0.02%になる。
SBI新生銀行の5年定期預金の注意点
2025年3月10日までに申し込むと金利1.2%だが、銀行がやむを得ないと認める場合を除き中途解約できない。
https://www.sbishinseibank.co.jp/powerflex/pdf/document/pdy/index.pdf
SBI新生銀行で口座開設すると外貨普通預金口座もあらかじめ付与される
口座開設画面の途中に、「規定・重要事項を表示する」ボタンが出てきます。それを開かないと先に進めません。これに大事なことが書いてあります。
総合口座パワーフレックスは、外貨普通預金口座もあらかじめ付与された総合口座です。
引用:SBI新生銀行HP重要事項
重要事項 | SBI新生銀行外貨普通預金取引の重要事項に関しては、こちらからご確認いただけます。
外貨普通預金口座もあらかじめ付与される、つまり、勝手に外貨普通預金口座も同時開設されるということ。でも外貨預金には手を出さない方がよいようです。
口座管理手数料については以下のように書かれてあり、現在はかかりません。ただ、投資初心者を高金利で誘って外貨普通預金口座を同時に開設させ、後で外貨普通預金口座に高い口座管理手数料をかけるという戦略かもしれないと妙に勘ぐってしまいます。
それと、普通預金や定期預金を利用していれば外貨普通預金口座を利用してなくても「未利用口座管理手数料」はおそらく取られないとは思いますが、未利用口座管理手数料は銀行により取り扱いが異なるらしいので、もしかしたら将来取られるようになるかもしれません。利用されない外貨普通預金口座が大量発生するわけですから。
私は、パワーフレックス取引共通規定第4条に記載の通り、この口座の口座管理手数料は貴行所定の方法により本決済口座円普通預金から自動的に引き落とし充当することを確認しました。
- 2013年9月1日現在、口座管理手数料はかかりません。口座管理手数料について変更がある場合は、相当の期間をもってお客さまへ通知いたします。
- <参考>パワーフレックス取引共通規定第4条。
- パワーフレックス取引に関する口座管理手数料等の諸手数料は、当行が別途定めるものとし、今後その手数料を改定または新設した場合も、当行所定の方法によりお客さまのパワーフレックス口座円普通預金から、カードおよび払戻請求書の提出を受けずに自動的に引き落とします。なお、手数料は金融情勢の変化等により変更することがあります。
- 前項にもかかわらず残高不足等の理由により当該手数料の引き落としができなかった場合、当行は任意の時期に、当行所定の方法および手続きによりパワーフレックス口座を解約しまたはこの取引を解消することができるものとします。
引用:SBI新生銀行HP重要事項
重要事項 | SBI新生銀行外貨普通預金取引の重要事項に関しては、こちらからご確認いただけます。
結局、あおぞら銀行が一番無難かもしれない
東京スター銀行は高金利ですが、日本より台湾にお金が流れそうで、個人的には気が進みません。
あおぞら銀行は普通預金金利が無条件で0.2%。定期預金も結構高金利で、しかも中途解約がネットの画面で簡単にでき、中途解約利率は0.1%。
結局、あおぞら銀行が一番無難かもしれません。
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