価格按分の係数を電卓の✖✖で登録して申告価格を計算すると1円少なくなるとき

申告書

価格按分の係数を✖✖で登録して申告価格を計算する方法で TAC出版『2020年度版通関士スピードテキスト』p.399の輸入(納税)申告の例題を解いたら、1円少なくなりました。

正しい答え:仕入書価格$14,400×($42,000/$36,000)×為替レート98円/$=1,646,400円

赤字(114.333333333を✖✖で登録して、14,400を打ったら、1,646,399.99999円なので、1円未満の端数切り捨てで1,646,399円。

他の貨物も全部このパターンで全滅。

 公益財団法人 日本関税協会の「✖✖」の説明のPDFに書いてあることが起きたんです。

https://www.kanzei.or.jp/sites/default/files/pdfs/rcs/47zadankai_03.pdf

引用

(注)下の数桁が 9 の連続になる場合がまれにありますが(例 1,234.999999)、この原因は電卓上桁数が不足して最後の桁が切捨てられたものと考えられます。この場合は、計算の順序を変更するとか試みてください。(通常、結果的に切り上げた数字である 1,235 が正解となります。過去に本試験問題はこの例があり、5 点を失した方が大勢いたと思われます。ご注意ください) 

https://www.kanzei.or.jp/sites/default/files/pdfs/rcs/47zadankai_03.pdf

第45回通関士試験の輸出申告書と輸入申告書について | ワリオの通関士試験一発合格ブログ (tukanshiori.com)

たぶん、係数の小数点以下が3の連続になる時点でダメだって思った方がいいんだと思います。

こういうときは、分子の$42,000×98円/$を「M+」で登録して、分母は直接打てばいいと分かりました。

$14,400×MR÷$36,000=1,646,400

桁が多い分子だけでも登録しておくとミス防止・時短になります。ただ、計算が全部終わったらMCでクリアすることを忘れないようにしないといけません。

他にも例が。

『ゼロからの申告書2020』の輸入(納税)申告第12問で、歩留まり率を用いて原材料価格を計算した時、4品目のテーブルリネンは、「100%÷歩留まり率84%」より前に製品1個当たりの構成数量3.36㎡がないと1円少なくなりました。歩留まり率の意味からしても、構成数量に対して掛けるべきものなので、そういう計算をしないといけないみたいです。

もし『ゼロからの申告書2022』にも同じような問題があったら気をつけましょう。

3.36㎡×100%÷84%×$5×400PC×100円/$=800,000

3.36㎡×$5×100%÷84%×400PC×100円/$=800,000

3.36㎡×$5×400PC×100%÷84%×100円/$=800,000

$5×100円/$×3.36㎡×100%÷84%×400PC=800,000

$5×100円/$×100%÷84%×3.36㎡×400PC=799,999.99996=799,999(1円未満切捨)

$5×100円/$×400PC×100%/84%×3.36㎡=799,999.99999 =799,999(1円未満切捨)

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