第45回通関士試験の輸出申告書と輸入申告書について

申告書

ワリオです。今日TLで第45回通関士試験の輸出申告書が化学物質で分からないというツイートと、第45回輸入申告書に関して「10%値引き前の価格にする?しない?」という内容のツイートを見ました。それで第45回について調べてみました。

通関実務(問題)tukan_h23_jitumu.pdf (tac-school.co.jp)

通関実務(別冊)tukan_h23_gyohou_b.pdf (tac-school.co.jp)

第45回通関士試験 解答速報|ヒューマンアカデミー (athuman.com)

第45回の争点がまとめてある、下のサイトを見つけました。試験傾向、勉強法、暗記方法も書かれてある興味深いページです。

通関士試験 – ウィキバーシティ (wikiversity.org)

第45回通関士試験・通関実務(平成23年度 通関士試験)

試験の難易度が飛躍的に難化し、前年の第44回からはかけ離れた問題の量と質から、3科目受験者には試験後落胆する者が続出するなど騒ぎとなった。

引用:通関士試験 – ウィキバーシティ (wikiversity.org)

上のサイトによると、輸出申告は、専門性の高い化学品の商品分類(英文読解困難)で多量の類注があったことなどが難点で、輸入申告は、10%値引きの加算・非加算や連続計算について議論になったとのこと。

「連続計算について議論」を見て、下の記事で書いたTAC出版『通関士スピードテキスト』(2020年版)の例題が、第45回の輸入申告書だと分かりました。

価格按分の係数を電卓の✖✖で登録して申告価格を計算すると1円少なくなるとき | ワリオの通関士試験一発合格ブログ (tukanshiori.com)

上の記事で紹介した日本関税協会PDF 続簡易計算方式47zadankai_03.pdf (kanzei.or.jp)の一番下には「過去に」とありますが、同じく日本関税協会PDF かわら版第4号案https://www.kanzei.or.jp/sites/default/files/pdfs/rcs/kawara2016_no4-2.pdf(kanzei.or.jp)に同様のページがあり、こちらで平成23年(第45回)のことだと分かります。

次に、「10%値引き」についてですが、問題文の6の値引きのことです。

6 別紙 1 の仕入書に記載されたそれぞれの価格は、今後、輸入者(買手)が輸出者(売手)に対して販売する製品の価格を 10%引き下げることを条件に、輸出者により 10%の値引きが与えられた後の価格である。

出典:tukan_h23_jitumu.pdf (tac-school.co.jp)

結論から言うと、10%加算し、値引き前の価格に戻します。輸入貨物の価格が、買手が売手に販売する他の貨物の価格に依存していますが、額が明らかなので、課税価格の決定を困難にする条件ではないからです。それに、買手の値引きは他の貨物に対してなので、輸入貨物の課税価格は値引き前の価格で判断すべきだからです。

もし額が明らかでなければ、下の記事でも書いた通り、定率法4条の2(同種又は類似の貨物に係る取引価格による課税価格の決定)以下の規定による決定方法で決定することになりますが、それは申告書以外の問題で問われる内容でしょう。

額が明らかでないとき課税価格に加算するかどうか5パターン | ワリオの通関士試験一発合格ブログ (tukanshiori.com)

第45回の輸入申告書全体の解説は、Yahoo!知恵袋で丁寧に解説している人がいるのでリンク貼っておきます。

第45回通関士試験通関実務第2問の輸入申告書作成にていて – … – Yahoo!知恵袋

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